化学・材料系 勝てる!特許実務~技術者・研究者が自ら開発成果を活かせる最強本~

化学・材料系 勝てる!特許実務~技術者・研究者が自ら開発成果を活かせる最強本~

発刊:
2011/03/14
出版社:
サイエンス&テクノロジー社
著者
速水進治(プレシオ国際特許事務所)・水長 雄大(プレシオ国際特許事務所)・黒崎 文枝・中谷 陽子(プレシオ国際特許事務所)

体裁
B5判並製本 195頁

書籍趣旨
世に製品を送り出すビジネスに携わる方々にとって、特許は自分のビジネスを守るために欠かせないツールである。うまく使えば、競合他社を抑え、優位な立場でビジネスを展開できる。したがって、ビジネスに携わる方々ご自身が、特許というツールの特性を充分に理解し、自在に使いこなせるようになることが望まれる。

出願戦略を考える場面、特許出願をする場面、拒絶理由へ対応して権利化を図る場面、特許権の活用を考える場面、いずれの場面においても、特許が守ろうとするビジネスについての深い理解と見通しが必要となる。 知財部門にすべてを任せるのではなく、事業部門や研究開発部門の方々が、自ら、特許の問題に正面から取り組んでいくことが重要である。

ところが、日常の特許業務やセミナー等を通じて事業部門や研究開発部門の方々と接する中で、新規性、進歩性といった基本的な概念や、出願戦略をどうするかといった問題について、少なからず誤解があることを感じる。 また、特許出願する発明を的確に抽出するには、相応の技術が必要であるが、こうした技術のコアの部分は、世の中ではあまり知られていない。 特許はビジネスを守るためにあるのに、ビジネスの現場にいる方々が本当に必要としている特許実務の情報はほとんど提供されていない。
これが現状ではないだろうか。

本書は、こうした事業部門や研究開発部門の方々が本当に必要としている特許の情報をわかりやすく伝えることを目的としている。 できるだけ多くの事例を挙げ、図解をふんだんに使った。厳密性を多少に犠牲にしても、直観的にわかりやすく記載とすることをこころがけた。 本書が、本のタイトルにあるように、化学・材料系技術者が自分で特許の問題に取り組むための道しるべとして役に立つことがあれば、望外の喜びである。

2011年3月 速水進治