・速水 進治(プレシオ国際特許事務所)・天城 聡(プレシオ国際特許事務所)・清水 京(プレシオ国際特許事務所)・右田 俊介・野本 可奈・佐藤 浩司
体裁
B5判並製本 143頁
書籍趣旨
進歩性の判断は個別具体的なものではあるが、その判断手法・判断基準には一定のルールが存在する。 進歩性欠如の拒絶理由へ対応するためには、こうしたルールを踏まえた論理的な主張を展開することが重要となる。 適切な対応をとれば、一見、対処不可能に見える拒絶理由もクリアできることがあるし、逆に、対応を誤れば進歩性を有する発明も特許されない結果となり得る。 拒絶理由対応の技術を身につけるには、本来、様々な実務経験を積むとともに、審査基準や数多くの判決例を研究するプロセスが必要となる。 本書では、こうしたプロセスを経て得られるノウハウを、効率良く身につけることができるように工夫した。
第1部では、拒絶理由通知にこめられたメッセージを読みとる手法や、拒絶理由のパターンとその対応について、系統立てて解説した。 この編の解説をお読みになることにより、これまでよりもワンランク上の応答をするための指針が得られるであろう。 第2部では、事例を挙げ、技術分野別の応答テクニックを紹介した。 進歩性拒絶理由への対応技術を向上させるためには、対象となる発明の技術分野固有の“センス”も要求される。第2部の事例研究を通じて、この“センス”を感じ取っていただければ幸いである。
本書が実務家の皆様のお役に立つことがあれば望外の喜びである。